皆さんこんにちは。
最近、体の疲れが取れにくいって方いらっしゃいますよね。
疲れを取るときは「リンパマッサージ」がいいらしい。
でも、「普通のマッサージとどう違うんだろう?」と
疑問に思っている方も多いはず。
今回は、知っておきたい基礎知識から、リンパマッサージの効果や注意点をお伝えしていこうと思います。
そもそも「リンパ」とはなんのことでしょうか。
リンパとは、リンパ液とも呼ばれている毛細血管から浸出した
黄色の液体で、タンパク質や脂肪、糖質の他、細菌やウィルス、
老廃物を運んだりする役目をしています。
リンパマッサージの歴史
リンパマッサージはいつ頃から始められたのでしょうか。
1930年ごろ、デンマーク人のエミール・ヴォッター博士が
リンパの流れを改善することでさまざま症状が改善されることに気づき、
リンパ排出法(リンパドレナージュ)を開発したと言われています。
1980年代に日本の美容業界に導入された際に、
日本独自の手技に変化して「リンパマッサージ」となり、
普及することになったのです。 こういった経緯があるので日本国内では、
美容目的で行われている場合、リンパマッサージもリンパドレナージュも
同じような意味で使われています。
しかし、最近日本でも医療行為として保険適用になる
「リンパドレナージュ」を普及させる動きも出ているようです。
リンパマッサージが効くのはなぜなのでしょうか?
リンパはリンパ管の中をとてもゆっくりとしたスピードで流れています
(1秒間に0.5cm以下)。 血液はポンプの働きをする心臓があるので
早いスピードで流れていますが、リンパ系にはそれがないからです。
リンパ管は髪の毛のように非常に細いので、あまり身体を
動かさない生活をしていたり、乱れた食生活などをしていると、
すぐにリンパ液の流れが滞り老廃物が多く溜まったまま
動かない状態になってしまいます。
これが、むくみや肥満、身体の不調の原因になってしまうのです。
リンパ管は皮膚組織に多く分布しています。
リンパの循環は皮膚組織に刺激を与えることで促進させることができます。 この刺激を積極的に行うのがリンパマッサージなのです。
リンパマッサージを行うとリンパの流れが改善し、
溜まった老廃物が排出されやすくなります。
そのため、むくみが解消されたり体調が改善し、
ダイエットにも有効なのです。
ポイントは大まかに3つあります。
①手順 :リンパの最終出口である鎖骨からスタートします。
身体中のほとんどのリンパ(右腕以外)は左鎖骨の下に
集まるように流れています。左鎖骨下で静脈と合流し老廃物が
排出されると言われていますので、マッサージは、
左鎖骨下のマッサージからスタートします。
②流す方向:リンパマッサージはリンパの流れに沿って行います。
リンパはリンパ節に向かって流れているので
リンパ節に向かってマッサージを行うようにします。
リンパ節は全身に約800カ所あると言われていますが、
そのほとんど(300カ所程度)は首とその周辺に集中しています。
次に多いのは脚の付け根(鼠蹊部/そけいぶ)とその周辺です。
リンパマッサージで重要なリンパ節と言われているものは
以下の8つになります。
主なリンパ節
・耳の前(耳下腺リンパ節)・アゴの下(顎下リンパ節)
・肘(肘リンパ節)・鎖骨(鎖骨リンパ節)
・脇の下(腋下リンパ節)・腹部(腹部リンパ節)
・脚の付け根(そけいリンパ節)・ひざ裏(膝下リンパ節)
③圧(力加減):リンパ管は皮膚組織(皮膚表面)に分布しているので、
グイグイ押さず、やさしくソフトな圧力で充分効果があります。
リンパマッサージの代表的な手技は、
「押す」と「なでる(さする)」の2つです。
押す:主にリンパ節に詰まってしまった老廃物などを押し出して
リンパの流れを促します。リンパ節が詰まったままだとリンパの流れが
スムーズにならないからです。
なでる(さする):リンパ管は皮膚組織の浅いところに分布しているので、ゴリゴリ強くやっても意味がありません。手のひら全体を使って
肌に密着させて、包み込むようにやさしくなでたりさすったりします。
リンパマッサージには、うれしい効果がたくさんあります。
特に女性が悩みやすい体の不調に効果があると言われていますが、
薄毛が改善したという男性の体験談もありますので、
性別関係なくリンパマッサージをしてみてください!
*効果の出かたには個人差があります。
①リラックス効果
凝り固まった身体がマッサージ効果でゆるみ血流も良くなるので、
リラックスできます。
②むくみの解消
リンパマッサージによって、体内の余計な水分が排出されやすくなり、
むくみの解消が期待できます。
③ダイエット効果
リンパマッサージを行うことによって身体の代謝がアップし、
ダイエット効果が望めます。
④疲労回復
ストレスや疲労による老廃物の蓄積が解消されるので、
疲労回復が望めます。
⑤体質改善
リンパの流れが良くなり老廃物が体外に出やすくなるので、
肩こりや頭痛が改善する他、さまざまな部分で体質改善が望めます。
リンパマッサージにはいくつかの注意点があります。
お店で施術してもらう場合と自分でやる場合の2つにわけて解説します。
プロに施術してもらう場合の注意点
リンパマッサージには禁忌事項がいくつかあり、
こちらがマッサージを受けたくても施術をお断りされることがあります。
持病がある方は必ずかかりつけの医師に相談し、
お店にも事前に確認を入れておくようにしましょう。
不安な場合は、予約時にしっかり問い合わせをするようにしてください。
また、特に持病がない方であっても、体調がすぐれない時に受けることは
避けましょう。 お酒を飲んで施術を受けることは厳禁となっています。
リンパマッサージを行うことで血行が良くなり、
アルコールが普段よりも回りやすくなるからです。
マッサージ後の飲酒も避けたほうがいいでしょう。
リンパマッサージの禁忌事項
(以下の持病がある人はリンパマッサージ厳禁です)
・心臓疾患 ・感染症 ・悪性疾患(ガン、悪性腫瘍など) ・腎臓疾患
・ぜんそく ・低血圧 ・骨を固定する等の理由で身体に金属を入れている人 ・皮膚の炎症 ・妊娠初期
*上記以外の持病がある方も、必ず医師に相談してから
リンパマッサージを受けてください。
自分でやる場合の注意点
専門知識と施術テクニックを持ったプロにやってもらうのと違い、
自分でやる時には自己流でやってしまいがちです。
リンパには流れがあり、流れに逆らってマッサージをすると
効果がないばかりか、逆効果になってしまうこともあります。
自分でやる場合にも、リンパマッサージの基礎的な知識を身につけてから
やるようにしましょう。 また自分で施術する際には力の入れ加減に
注意してください。「痛気持ちいい」という言葉がありますが、
リンパマッサージはグイグイと強く押したりしては逆効果になります。
アロマを炊いたりしてリラックスできる環境を整えることも大切です。
入浴して身体を温めたり、マッサージ用のオイルやクリームを用意して
効果アップを図ることも忘れずに。
自分の身体をやさしくいたわる気持ちで行うようにしましょう。
今回はリンパマッサージについて知っておきたい基礎知識について
ご紹介しました。
ちょっと疲れがたまってるなあ、
ボディラインをスッキリさせたいなあ、と思っているのなら、
ぜひ高い効果が期待できるリンパマッサージをしてみてください。
効果を実感したら、もっとやりたくなるかもしれませんね。
効果が高いぶん、注意しなくてはいけない禁忌事項もあります。
必ずチェックしてからマッサージしてくださいね。
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